上棟して屋根をかけ、外壁、断熱が入りましたらドライウォーラーの出番です!
一般的な住宅施工の工程では、
- 造作工事(棚やドアー・キッチン台設置)終了後に
- 石膏ボードの施工して
- 化粧(塗装や、クロス貼りなど)
が行われます。
しかし、この工程では、石膏ボードがカウンター棚など(造作物)にて分断されたり、幅木などの裏側で全くジョイント処理されなかったりする為、“ドライウォールって何”でも説明いたしました石膏ボードをドライウォール工法で仕上げた時の性能が低下し、断熱欠損・強度破壊を引き起こします。
※ 現在日本では、石膏ボードへの断熱・強度の認識自体がありませんが、石膏ボードを標準採用した時点での建築法文中ではその性能が認識されています
この点が従来の日本の工程管理・大工さんの作業工程に馴染まず、ドライウォールが普及しない一因となっていることは否めません。
作り手の手間よりも家屋の性能を第一と考えるアメリカやカナダの合理的思考にて築かれ一般化したドライウォールは、構造・剛性の理論に基づく石膏ボードの施工法なのです。
「造作工事する前に、壁を仕上げちゃうわけ? アホな……」
「見た目の美しさにこだわる」だけの目地処理でしたら、そう考えるのも仕方がないことです。しかし、見えない部分だからといって構造上の気密性・剛性に関する目地処理をおろそかにしないのが、ドライウォールの大きな特徴でもあります。